長崎大学海外拠点は2005年からベトナムとケニアに設置され、教授を含む大学教員が赴任して常在しています。欧米研究機関の出先施設とも交流しており、グローバルな教育研究生活環境が整えられています。
ケニアのナイロビオフィス
長崎大学の国際化に向けた長期戦略としてアフリカにおける教育研究事業の確立が挙げられています。この目的のために、熱帯医学研究所(熱研)の研究拠点に加えて、長崎大学アフリカ拠点が2010年に設置され、教育・研究の場としての環境が整備されています。
ベトナム国立衛生疫学研究所(本館)
デング熱などの蚊媒介性感染症や小児呼吸器疾患、人獣共通感染症などを標的に研究活動に取り組み、日本人常駐研究スタッフが、ベトナム人研究スタッフとともに研究活動を行っています。
世界保健機関(WHO)、日本国際協力機構(JICA)、NGO「国境なき医師団」といった国際組織、政府、民間機関と連携し、トレーニングでの質の向上を図ります。
熱帯医学修士課程で運用しているロンドン大学熱帯医学校、リバプール大学熱帯医学校との教員乗り入れによる連携をリーディング博士課程教育においても実施し、他の卓越した海外教育機関とも同様の連携を促進します。
長崎大学は文部科学省が推進する感染症研究国際ネットワーク推進事業(J-GRID)に参画しており、このネットワーク事業における調査研究にリーディング大学院の研究を乗り入れることで相乗的な研究面での国際競争力の強化を目指します。
国際的レベルで活躍する外国人・日本人専門家を外部講師として招聘し、学生のモチベーション向上とキャリアパス形成を促進します。
世界保健機関WHO本部大会議場、ジュネーブ
WHO、UNICEFなどの国際機関本部などへ学生を短期(1~3ヶ月)派遣し研修を実施します。 意思決定から対策実施までのさまざまなレベルでの国際感染症対策・危機管理および関連する研究の役割を見聞することにより、熱帯病・新興感染症対策と感染症危機管理をグローバルな視点から俯瞰することの重要性を理解させ、学生自身のキャリアパスについて早期に考えさせることを目的としています。
南アフリカ国立感染症研究所BSL-4研究室
学位論文研究を担当する教員の指導のもと研究テーマに特化した中長期の国際共同研究・インターンシップを実施します。海外拠点、フィールド、国際機関に滞在して、当該分野の専門性を深めることを目的としています。